(ΦωΦ)正気のsaturday night(ΦωΦ)

本人にもよくわかりません

『LA LA LAND』 全ての夢追い人に捧ぐラブストーリー

いま世間を賑わす映画、『LA LA LAND』

アカデミー賞では今年度最多13部門14ノミネートで

あの『タイタニック』に並ぶという偉業を成し遂げました。

 

監督はあの『セッション』で一躍有名になったデイミアン・チャゼル。

 

同作で見せた、音楽を中心とした映画作りは今作でも健在で

今作『LA LA LAND』は『セッション』のそれを超える仕上がりとなっています。

 

 

さて、名実ともに今年度No.1映画となった『LA LA LAND』ですが

この作品を見ずして、今年の映画は語れないと言っても過言ではないでしょう。

 

 

 

『LA LA LAND』は、見るもの全てに『夢』を見せる。

そんな映画です。

 

 

 

とまぁ、前置きはこのくらいにして

『LA LA LAND』

めちゃくちゃおもしろかったです!

 

ラブロマンス映画特有のしっとりとした恋愛描写も去ることながら

今作の最大の特徴は何と言っても

 

 

 

ミュージカル映画であること!!!

 

 

 

単なる恋愛映画ではないんです。

 

 映画とミュージカルの融合。

2つが混ざり合い、絶妙なバランス感覚によって生み出された映画

それが『LA LA LAND』なのです。

 


「ラ・ラ・ランド」本予告

 

以下ネタバレ注意

 

 

今作を見ての感想ですが

ミュージカル映画、ええやん?

 

つか、よすぎやん?

 

単純な感想ですがそんな感じです。

 

更に今作は、ミュージカルの持つ利点を

最大限活かしているという印象を持ちました。

 

先ずは感情表現の方法について

『LA LA LAND』でうまいな〜と感心した手法があります。

 

それは

 

 

 

登場人物の心理描写がミュージカルで表現されている点です。

 

 

 

具体的にはセリフやナレーションをあまり多用せず

動きや色使い、音楽で表現する場面が多く

これはミュージカル映画ならではの演出だと思いました。

 

あえて比較対象をあげるなら、昨年放映された『君の名は。』はどちらかと言うと

ナレーションによって登場人物の感情を表現することが多く

映像では描かれていない時間進行が、ナレーションによって行われているという印象を受けました。(こちらはミュージカル映画では無いので、比較対象としては不釣り合いかもしれませんが…)

 

また、ミュージカルパートがあるおかげで、映画自体にメリハリが付き、単調になるのを防止しています。

その為、二時間弱の間、ダレる事なく作品に集中することができるのです。

恋愛映画は割りとダラダラと進行していくことが多くなりがちで、作中に何度か重みのあるターニングポイントを設置する必要性に駆られることが多くあります。

 

余談ですが僕の好きな映画の中に『世界にひとつのプレイバック』という映画があります。

 

非常に見やすく感動的な作品なのですが、この映画は割りと単調で

余りじっくりと集中して見ていると疲れてしまうことんですよね...(ただ本当にいい作品なので、暇なときにでも是非。)

 

その点『LA LA LAND』は要所要所に配置されたミュージカルパートがエッセンスとなり

それまでのスタンダードな映画シーンからガラリと変化し

一気に歌と踊りの世界に引き込まれて行くのです。

 

 

観客の集中力を常に切らさない、このシーン分配は見事ですね。

これらの点から、『LA LA LAND』はとてもバランスの良い映画だと思います。

 

まだ見ていない人は是非早急にご鑑賞を。

また、既に一度見た人は、更にもう一度ご覧になってはいかがでしょうか。

 

 

 

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

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ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック(スコア)

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